| 目次 | 前の項目 | 次の項目 | JavaTM Image I/O API ガイド |
IIOException を使用するエラー処理これまで紹介した例では、致命的エラーの可能性を考慮に入れていませんでした。エラーの発生源はいくつか考えられます。たとえば、実際の入出力エラー (ファイルが見つからない、ファイルを読み込めない、メディアが壊れているなど)、セキュリティ違反 (アプレットからのファイル読み込みが許されていないなど)、ファイル形式の問題 (ファイルの内容が壊れている、プラグインがサポートしていないバリエーションの形式が使われているなど) のほか、API の実装やプラグインにバグがある可能性もあります。Image I/O API では、標準の
IOExceptionクラスを独自にサブクラス化したIIOExceptionというクラスを利用します。IIOExceptionは、ソースファイルの解析中に遭遇したすべてのエラー (たとえば、チェックサムの誤りや、ファイル内の特定バイトの値が無効) を通知するために使用されます。これには、読み込みプラグインの内部でIOExceptionがスローされる結果になる、実際の入出力エラーも含まれます。
IIOExceptionには、例外の理由を記述したメッセージ (各言語への対応なし) と、そのIIOExceptionの原因となった別のExceptionへの参照 (そのような例外が存在する場合) が含まれています。したがって、アプリケーションコードで適切なエラー処理を提供しようとすると、次のようなコードになります。
File f = new File("c:\images\myimage.gif");
ImageInputStream iis = null;
try {
iis = ImageIO.createImageInputStream(f);
} catch (IIOException iioe1) {
System.out.println("Unable to create an input stream!");
return;
}
reader.setInput(stream);
try {
reader.read(0, param);
} catch (IIOException iioe2) {
System.out.println("An error occurred during reading: " +
iioe2.getMessage());
Throwable t = iioe2.getCause();
if ((t != null) && (t instanceof IOException)) {
System.out.println("Caused by IOException: " +
t.getMessage());
}
}