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1: 2008-12-21 (日) 03:29:18 iseki ソース
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 +* sl_relay [#k8b98ddc]
 +[[English is Here>sl_relay (E)]]~
 +** 概要 [#uf81341b]
 +-''sl_relay'' は,大学などのファイアウォールが存在する環境で,プライベートIPアドレスを割り振られたPCから [[Second Life]]に接続するための''Packet Relay Server'' (中継サーバ) です.
 +- ''sl_relay'' は [[Second Life]]の SIMと Viewer間の通信(UDP, HTTP/HTTPS)を中継します.
 +- ただ中継するだけではなく,パケットの内部を監視し,別のSIMが指定された場合は,そのSIM用の中継プロセスを新たに起動し,このプロセスを経由するようパケットの内容(アドレスとポート番号)を書き換えます.
 +- キャッシュサーバ(''[[sl_cache]]'') と連携し,テクスチャデータをキャッシュすることにより,ネットワークの負荷を軽減できます.
 +- キャッシュサーバ(''[[sl_cache]]'') と連携させる場合は,矛盾が発生しないようにUDPパケットのシーケンス番号も書き換えます.
 +- 情報サーバ(''[[sl_info]]'') と連携し,特定のUDPパケットを破棄することにより,SIMへのアクセス制限をかけることが可能.この場合,Viewer からはパケロスを起こしているように見えます.
 +
 +- ''sl_relay'' は ''[[sl_proxy]]'' の一部.
 +- これらのプログラムは元々は大学内のネットワークなどの環境から,セカンドライフを快適に使用するために作られました.
 +- 最新版は ''v1.6.1'' ('08 10/6)
 +
 +*** 機能の概要 [#b28df040]
 ++適当な Proxy用マシンがあれば,ファイアウォール内でもセカンドライフを実行可能.
 ++外向けのポート番号を指定可能.これはファイアウォールに穴を開ける場合に有益です.(通常,外向き透過で返答も透過のファイアウォールの場合は,外側に対して穴を開ける必要はない)
 ++クライアントに対するアクセス制御が可能.デフォルトの制御ファイルは /usr/local/etc/sl_proxy/hosts_relay.allo​w
 ++SSLフルサポート.(クライアント<->プロキシサーバ間はデフォルトではSSL未使用)
 ++キャッシュサーバ(''[[sl_cache]]'') と連携してテクスチャデータのキャッシュが可能.
 ++情報サーバ(''[[sl_info]]'') と連携してホワイトリストによるSIMへのアクセス制限を行うことが可能.
 ++[[OpenSim]]でも使用可能.([[OpenSim]]自体が開発途中のため,現在はまだ暫定機能)
 ++独自のWEBプロキシ機能を内臓.
 +
 +*** バグまたは改善が必要な箇所 [#dc53166d]
 ++IMやチャットで同じメッセージが複数回表示されることがあるという報告を受けています.(原因不明)
 ++''[[slvoice]]'' には未対応.
 +
 +
 +** 詳細説明 [#t9f50cf9]
 ++ [[ファイアウォール越え>./ファイアウォール]]
 ++ [[キャッシュサーバとの連携>./sl_cahe連携]]
 ++ [[情報サーバとの連携>./sl_info連携]]
 ++ [[HTTPS通信>./HTTPS通信]]
 ++ [[WEBプロキシ機能>./WEBプロキシ機能]]
 ++ [[サーバが2つ以上のネットワークインターフェイスを持つ場合>/sl_proxy/複数のネットワークインターフェイス]]
 ++ [[Viewerバージョンの書き換え機能>./Viewerバージョンの書き換え機能]]
 ++ [[ログとデバッグモード>./ログとデバッグモード]]
 ++ [[セキュリティ>./sl_relayのセキュリティ]]
 +
 +** 設定ファイル [#o72aa0e5]
 +-設定ファイルのデフォルトは ''/usr/local/etc/sl_proxy/sl_relay.conf'​'.
 +-''sl_relay'' の ''-f'' オプションを指定すれば他のファイルを指定することも可能.
 +-設定ファイルは,''sl_relay'' が実効ユーザにスイッチする前に読み込むので,''起動ユーザ''が読める必要がある.
 +-設定ファイルでは一行に一項目の設定を記述する.空行,#で始まる行は読み込まれない.
 +
 +*** 設定項目 [#kac9d439]
 +SIMサーバとの通信ポート (ファイアウォールの設定用)~
 +ファイアウォールが,内部から外向への通信を完全通過で,かつ,内部からの通信への返答に対しても完全通過の場合は,ファイアウォールへの追加設定は必要はない.
 +-[[MinUdpExPort>./MinUdpExPort]]
 +-[[MaxUdpExPort>./MaxUdpExPort]]
 +-[[MinTcpExPort>./MinTcpExPort]]
 +-[[MaxTcpExPort>./MaxTcpExPort]]
 +
 +Viewerとの通信ポート (他のサービスと被らなければ,特に変更する必要はない)
 +-[[MinUdpImPort>./MinUdpImPort]]
 +-[[MaxUdpImPort>./MaxUdpImPort]]
 +-[[MinTcpImPort>./MinTcpImPort]]
 +-[[MaxTcpImPort>./MaxTcpImPort]]
 +
 +中継プロセスコントローラの制御ポート (他のサービスと被らなければ,特に変更する必要はない)
 +-[[MinControlPort>./MinControlPort]]
 +-[[MaxControlPort>./MaxControlPort]]
 +
 +HTTPS
 +-[[CERT_PEM_File>./CERT_PEM_File]]
 +-[[SKEY_PEM_File>./SKEY_PEM_File]]
 +-[[CA_PEM_File>./CA_PEM_File]]
 +
 +アクセス制御
 +-[[Hosts_Allow_File>/sl_proxy/Hosts_Allo​w_File]]
 +-[[ExternalWebProxy>./ExternalWebProxy]]​
 +-[[Proxy_Allow_File>./Proxy_Allow_File]]​
 +
 +その他
 +-[[Temp_File_Dir>/sl_proxy/Temp_File_Dir​]]
 +-[[MaxIdleTime>/sl_proxy/MaxIdleTime]]
 +
 +** 起動オプション [#sc218ae6]
 +
 + sl_relay  [-s server_name[:port]] [-p port] [-u user_name] [-f config_file]
 +           [-v syslog_level] [-i interface_address]
 +           [-pid pid_file]
 +           [-as] [-aca] [-ano]
 +           [-is [info_server:port]]
 +           [-cs [cache_server:port]] [-cg] [-cp]
 +           [-xp [web_proxy_server:port]] [-p [port]] [-mm]
 +           [-wf]
 +           [-d] [-x] [-xt] [-xu] [-xuf]
 +           [-ver version]
 +
 +  -s  : セカンドライフのログインサーバを指定.デフォルトは login.agni.lindenlab.com:443
 +  -p  : Viewer との接続口になるポート番号.デフォルトは8100 (OpenSimと被るので,8000
 +       から変更)
 +  -u  : 実効ユーザ.セキュリティ維持のため,root以外の権限で動かす場合に指定する.
 +  -f  : 設定ファイルの指定.デフォルトは /usr/local/etc/sl_proxy/sl_relay.conf
 +  -v  : syslog のレベル.デフォルトは LOG_INFO (7)
 +  -i  : サーバが二つ以上のネットワークインターフェイスを持つ場合に,Viewer側の
 +       インターフェイスのIPアドレスを指定する.
 +  -pid: pid ファイル./etc/init.d/sl_relay stop などで止めたい場合に,pidを書き込む
 +       ファイル.
 +
 +  -as : Viewer <--> Relay Server間のTCP通信を HTTPS で行う.秘密鍵ファイル,サーバ
 +       証明書,認証局証明書が必要
 +  -aca: Second Life(SIM)サーバの認証を行う.Second Life(SIM) サーバ認証局の自己
 +       証明書が必要.
 +  -ano: サーバと HTTPS(SSL)通信をしない.OpenSim用.Second Lifeに繋ぐ場合は指定しない.
 +
 +  -is : 情報サーバの指定.
 +  -cs : キャッシュサーバの指定.続けてサーバ名を記述し,さらに'':''の後にポート番号を
 +       指定する.サーバ名を省略した場合は localhost:8200 になる.
 +  -cg : キャッシュサーバでデータの受信のみを行う.
 +  -cp : キャッシュサーバでデータの送信(キャッシュへの保存)のみを行う.
 +
 +  -ip : 内部WEBプロキシプロキシサーバを使用する.ポート番号指定可能
 +  -ipx: 内部WEBプロキシプロキシサーバを制限モードで使用する.ポート番号指定可能
 +  -xp : 外部WEBプロキシプロキシサーバからの接続を許可する.
 +  -mm : MusicURL, MediaURL を処理する.もし可能なら WEBプロキシを使用する方がお勧め.
 +
 +  -wf : sl_info と連携して,ホワイトリストによる SIMへのアクセス制限を行う.
 +
 +  -d  : デバッグ情報を出力
 +  -x  : TCP(HTTP/HTTPS)パケットを作業ディレクトリに保存し,UDPパケットのヘッダ情報を
 +       表示する(-xt -xu の同時設定と同等)
 +  -xt : TCP(HTTP/HTTPS)パケットを作業ディレクトリに保存する
 +  -xu : UDPパケットのヘッダ情報を表示する
 +  -xuf: UDPパケットをフルダンプする.サーバの動作が遅くなるので注意.
 +  -ver: Viewerのバージョン情報を書き換える.これは新しいViewerを直ぐにインストール
 +       する事がどうしても出来ない場合にのみ,一時的に使用する.これを永続的に使用
 +       することは危険であり,絶対に行ってはいけない.
 +
 +** プロセス相関 [#f13647f7]
 +
 +*** Relationship between Processes [#ece449c6]
 +#ref(sl_relay.png)
 +*** Transfromation of UDP and HTTP/HTTPS Packet [#cfd53c48]
 +#ref(sl_relay2.png)


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