インストール 
- 通常の Xoops Cube モジュールと同様に modules ディレクトリに展開し,パーミッションを適切なもの(Webサーバが読み書きできるよう)に設定する.
- Xoops Cube の管理画面の「モジュールのインストール」からインストールを行う.
- インストール後,最低限,管理画面の「一般設定」画面で,OpenSimのデータベースの情報を入力する.
- XoopenSim のインストール,バージョンアップ後は,必ず一度は管理画面の「データーベース同期」でOpenSimとXoops Cubeのデータベースの同期をとる
- XoopenSim は管理画面のユーザモジュールの「ユーザグループ管理」で必ずゲストアクセス可能にする(ゲストアクセス可能でないと,helper, Group, osprofile機能が利用できない).
- XoopenSim自体はモジュールアクセス制御の機能を内蔵していないので,アクセス権を設定するために別途 ALTSYSモジュールなどがあると便利.
- Xoops Cubeに Protectorモジュール をインストールしている場合は,リージョンサーバを「信用できるIP」に登録すること.登録しないと Dosアタックを受けていると見做されてしまう.
- 注) このページの説明文中の XOOPS_URL は Xoops Cube のトップURLを指す.
- 注) このページの説明文中の XOOPS_ROOT_PATH は Xoops Cube のインストールディレクトリを指す.
ユーザ種別について 
- ゲストユーザ: Xoops Cube にログインしていないユーザ.
- 一般ユーザ: Xoops Cube にログインしている一般のユーザ.
- 管理ユーザ: XoopenSimモジュールの管理者権限をもつグループに属するユーザ.一般ユーザより強い権限を持つ.
一般設定 
- グリッド名: OpenSim のグリッドの名前を指定する.
- SQLサーバ名: OpenSim の SQL(MySQL)サーバの FQDN か IPアドレスを指定する.
- SQLデータベース名: OpenSim の SQL(MySQL)サーバで使われている OpenSimのデータベース名を指定する.
- SQLデータベースのユーザ名: OpenSim の SQL(MySQL)サーバのユーザ名を指定する.
- SQLデータベースのパスワード: OpenSim の SQL(MySQL)サーバのユーザのパスワードを指定する.
- Money サーバのURI: DTL Money サーバを使用する場合は,その URI(URL).現時点では,アバター削除時に,そのアバターのデータの削除のみに使用.
- ワールドマップのスタート位置 (X): ワールドマップを表示する時の 中心 X座標の初期値
- ワールドマップのスタート位置 (Y): ワールドマップを表示する時の 中心 Y座標の初期値
- マップ上のSIMのサイズ: ワールドマップ上に表示するSIMのサイズ(px)の初期値
- アバターの最大数: 一人の Xoopsユーザが所有できるアバターの最大人数.新しくアバターを作成するときにチェックされるので,現在所有しているアバター数が既に最大数を越えていても問題はない.0の場合は,新しいアバターを作成することはできない.また,負数の場合は作成できるアバターの数は無制限である.なお,管理ユーザにはこの制限は適用されない.
- ラストネーム管理: 「ラストネームを,予めデータベースに用意していた物に制限するか?」を指定する.「いいえ」にした場合は,ユーザはアバターのラストネームを自由に設定できる.
- デフォルトのホームリージョン: アバター作成時にデフォルトとなるホームリージョン名を指定する.なおXoopenSimで使用するリージョン名には空白を使用しないこと.
- POST時に HTTPSを使用: XoopenSimでパスワードなどの重要なデータの POST時に HTTPSを使用するかどうかを選択する(OpenSimが HTTPS化されるわけではない).既にサイト全体が HTTPSの場合は,選択する必要はない.この設定を行った場合,HTTPとHTTPS通信で REFERER のエラーが出るので,Xoops の include/functions.php 中の xoops_refcheck() を書き換える必要がある.この設定の方法は http://www.nsl.tuis.ac.jp/xoops/modules/xpwiki/?Xoops Cube/Hack/HTTPS を参照.中級者向け.
- HTTPSの URL: HTTPSを使用する場合は,Xoops のモジュールの HTTPSでの URLを指定する.省略した場合は,XOOPS_MODULE_URL の http: を https: に変換したものを使用する
- Flotsam グループデータベース読み込みアクセスキー: Flotsam Group Function を使用する場合に指定する読み込み用キー.OpenSimの Regionサーバの設定ファイルである OpnenSim.ini の [Groups] セクションの XmlRpcServiceReadKey の値と一致させる必要がある.
- Flotsam グループデータベースの書き込みアクセスキー: Flotsam Group Function を使用する場合に指定する読み込み用キー.OpenSimの Regionサーバの設定ファイルである OpnenSim.ini の [Groups] セクションの XmlRpcServiceWriteKey の値と一致させる必要がある.
- トップページのコンテンツ: XoopenSim のトップページのコンテンツ.HTMLタグ使用可能
- リージョンリストページのコンテンツ: XoopenSim のリージョンリストページのコンテンツ.HTMLタグ使用可能
- アバターリストページのコンテンツ: XoopenSim のアバターリストページのコンテンツ.HTMLタグ使用可能
- アバター編集ページのコンテンツ: XoopenSim のアバター編集ページのコンテンツ.HTMLタグ使用可能
データベース同期 
- OpenSimのデータベースとXoops Cubeのデータベースの同期を取る (主にアバタデータ). 同期ボタンをクリックした場合の同期動作は以下のようになる.
- バグ(?)対応
- ユーザのパスワードSalt の情報が欠落している場合には,ランダムにパスワードSaltを生成して,パスワードのハッシュ値も計算しなおす.これは xoopensim v1.2xではパスワードSaltを扱っていなかったのだが,OpenSim0.7Devから パスワードSaltを厳密に扱うようになったことへの対応.
- データベース移行対応 (0.6.7/0.6.8/0.6.9 -> 0.7Dev)
- 可能な限り 0.6.7/0.6.8/0.6.9 のデータベース上の情報を 0.7Devのデータベースにコピーする.対応するデータがすでに0.7Devのデータベース上にある場合はコピーしない.
- OpenSim を0.7Devにした後,ログインすると(現状では)そのアバタの情報が中途半端に0.7Devのデータベースにコピーされる.OpenSimを0.7Devにした場合は,R.O.B.U.S.T.サーバとリージョンサーバ立ち上げ後,ユーザがログインする前にデータベース同期を行うことをお勧めする.(可能なら 0.7Devにする前にデータベースのバックアップを!!)
- アバタ情報の同期
- OpenSim側にアバタのデータがある場合は,Xoops Cube側のアバタのデータを OpenSim側に合わせる.
- OpenSim側にXoops側のアバタと対応するアバタデータが無い場合は,Xoops Cube側のアバタのデータを削除する.
- データベースの状態によっては一度の「データベース同期」で全てのユーザを同期できない場合がある(操作対象となるOpenSimのデータベースを切り替えた時に,切り替え前のOpenSimと切り替え後のOpenSimに同じアバタ名が存在する場合など).この場合は再度「データベース同期」を行う.
モジュールへのアクセス権限 
- 管理画面のユーザモジュールの「ユーザグループ管理」,または ALTSYSモジュール などにより,モジュールへのアクセス権限を設定する.
- ゲストにも モジュールアクセス権限 を必ず与える.
- モジュール管理権限 を与えられたグループに属するユーザは管理ユーザとしてXoopenSimを完全にコントロールすることが可能となるので注意が必要.
リージョン(エステート)オーナの変更 
- リージョンリスト画面でリージョン名をクリックした場合,管理ユーザはリージョン(エステート)のオーナを変更することができる.
- DBの操作では,リージョンとエステートの両方のオーナを変更している.ただし,最近のOpenSimではregionsテーブルのオーナより,estate_settingsテーブルのオーナ(エステートオーナ)をリージョンのオーナとして処理しているようだ.
- OpenSim.ini の[StartUp]セクションの storage_plugin に SQLite を指定している場合は,当然のことながら,この機能は使用できない.
ボイスチャットのモードの設定 
- リージョンリスト画面でリージョン名をクリックした場合,管理ユーザはそのリージョンでのボイスチャットのモードを設定できる.
- 一つのリージョンには複数のパーセルが存在し,ボイスチャットの設定は正確にはパーセル単位で行われるので,リージョン単位での設定は非常に大雑把な設定である.
- リージョン情報画面で表示されるモードは,複数のパーセルのモードの論理積(つまり複数のパーセルの中で一番下のモード)である.
- リージョン情報画面でボイスチャットのモードを設定した場合,リージョンに含まれるパーセル全てがそのボイスチャットのモードになる.
- この処理で変更されるのはデータベース上の情報のみなので,実際にボイスチャットのモードの変更を反映させるには,リージョンの再起動が必要である.
- SL Viewerの V1.23ではボイスチャットのモードを変更できなくなっているので,XoopenSimにこの機能が追加された.
- OpenSim.ini の[StartUp]セクションの storage_plugin に SQLite を指定している場合は,当然のことながら,この機能は使用できない.
- 注) ボイスチャットを行うには別途 FreeSwitch(SIP Server) のインストールが必要.
Helper 機能 
- Viwerの起動時の引数として -helperuri を XOOPS_URL/modules/xoopensim/helper/ とすれば,currency, landtool のヘルパー機能が働く.
- 例) -helperuri http://www.nsl.tuis.ac.jp/xoops/modules/xoopensim/helper/
- ただしゲストユーザにモジュールのアクセス件が無いと XOOPS_URL/modules/xoopensim/helper/ にアクセスできなくなる.
- currency helper 機能:
- L$0 でのオブジェクト,土地の販売が可能になる.
- 所持金の表示部分をクリックした時に現れる L$購入画面においてエラーが発生しない(L$の購入は不可能)
- landtool helper 機能:
- 土地の分割,統合が可能となる.
- 土地の販売設定が可能となる.
offline メッセージ機能 
- OpenSim.ini の [Messaging]セクション の設定を行う. MuteList機能は使用できないが,これを設定しないと Offlineメッセージ機能も動作しないので,ダミーの URLを入れて置く.(xoopensim/helper/mute.phpの中身は空)
[Messaging] InstantMessageModule = InstantMessageModule MessageTransferModule = MessageTransferModule OfflineMessageModule = OfflineMessageModule OfflineMessageURL = XOOPS_URL/modules/xoopensim/helper/offline.php MuteListModule = MuteListModule MuteListURL = XOOPS_URL/modules/xoopensim/helper/mute.php
- offline メッセージ は opensimwi redux の機能の一部.
- セキュリティチェックなし.
Flotsam Group 機能 
- OpenSimでグループ機能が使用できるようになる.
- ゲストユーザにモジュールのアクセス権がないと,xmlgroups.php を起動できず,ログインに失敗するので,ゲストユーザにモジュールのアクセス権を設定する.
- 一般設定で 「Flotsam グループデータベース読み込み/書き込みアクセスキー」を設定し,そこで設定したものと同じキーを OpenSim.ini にも設定する.
- OpenSim.iniの [Groups]セクションに XoopenSimの一般設定で指定した「読み込み/書き込みアクセスキー」 を指定する.
設定 (0.7Dev) 
- OpenSim.iniの [Groups]セクションに XoopenSimの一般設定で指定した「読み込み/書き込みアクセスキー」と xmlgroups.phpのURIを指定する
[Groups] Enabled = true Module = GroupsModule NoticesEnabled = true MessagingModule = GroupsMessagingModule MessagingEnabled = true ServicesConnectorModule = XmlRpcGroupsServicesConnector GroupsServerURI = XOOPS_URL/modules/xoopensim/helper/xmlgroups.php XmlRpcServiceReadKey = "読み込みキー" XmlRpcServiceWriteKey = "書き込みキー"
- config-include/GridCommon.iniの [Groups]セクションにも GroupsServerURIを設定する(OpenSim.iniより優先される気がする)
[Groups] GroupsServerURI = XOOPS_URL/modules/xoopensim/helper/xmlgroups.php
設定 (0.6.9) 
- OpenSim.iniの [Group]セクションに XoopenSimの一般設定で指定した「読み込み/書き込みアクセスキー」と xmlgroups.phpのURLを指定する
[Groups] Enabled = true Module = GroupsModule NoticesEnabled = true MessagingModule = GroupsMessagingModule MessagingEnabled = true XmlRpcServiceURL = XOOPS_URL/modules/xoopensim/helper/xmlgroups.php XmlRpcServiceReadKey = "読み込みキー" XmlRpcServiceWriteKey = "書き込みキー"
設定 (0.6.8) 
- OpenSim.iniの [Group]セクションに XoopenSimの一般設定で指定した「読み込み/書き込みアクセスキー」と xmlgroups.phpのURLを指定する
[Groups] Enabled = true Module = XmlRpcGroups XmlRpcServiceURL = XOOPS_URL/modules/xoopensim/helper/xmlgroups.php XmlRpcServiceReadKey = "読み込みキー" XmlRpcServiceWriteKey = "書き込みキー"
osprofile 機能 
- osprofile 機能を使用するには,OpenSimのリージョンサーバにモジュールを追加する必要がある.
- モジュールを追加するには,OpenSimのリージョンサーバ上でもプログラムを解凍し,build.shを実行する.
# tar zfxv xoopensim-x.y.z.tgz # cp -Rpd xoopensim/osprofile "OpenSimのインストールディレクトリ" # cd "OpenSimのインストールディレクトリ" # cd osprofile # ./build.sh
- OpenSim.ini に [Profile]セクション を追加し,ProfileURLを以下のように設定する.
[Profile] ProfileURL = XOOPS_URL/modules/xoopensim/helper/profile.php
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最終更新: 2010-06-02 (水) 21:51:48 (JST) (5440d) by iseki