概要
- sl_proxy は Second Life/OpenSim で使用するプロキシシステムです. (by Fumi.Iseki)
- sl_proxy は sl_relay と sl_cache, sl_info, sl_voice_relay を組み合わせたシステムの名称です.
- sl_relay はパケットの中継を行い,ファイアウォールを越えてSecond Lifeへの接続を実現します.
- sl_cache はテクスチャデータのキャッシュを行います.(ただし,SL Viewer 2.1.1以降では,テクスチャの取得に "HTTP Get Texture" を使用しますので,sl_cache は役に立たないかもしれません)
- sl_info は sl_relayと連携して,ユーザやSIMの情報収集を行います.またその情報を利用して,ホワイトリストによるSIMへのアクセス制限を行うことができます.
- sl_voice_relay は Second Life でのボイスチャットを中継し,音声信号のファイアウォール越えを実現します.sl_voice_relay は他の3つのプログラムとは完全に独立しており,単体で動作させることができます.
- sl_proxy を使用することにより,ファイアウォール内でプライベートアドレスを持つPCからでも Second Life にアクセスできるようになります.
- sl_proxy は元々大学などの公共機関で使用することを目的に作られました.(非商用の場合は自由に使用できます)
- 最新バージョンは 1.10.4 ('12 7/17)
- 注意: sl_proxy と GridProxy (旧 SLProxy) は別物です.
sl_relay
- sl_relay は Second Life 用のリレー(中継)サーバ.
- sl_relayの詳しい解説
sl_cache
- sl_cache は Second Life 用のテクスチャキャッシュサーバ.
- sl_cacheの詳しい解説
sl_info
- sl_info は sl_relay用の情報サーバ.
- sl_infoの詳しい解説
sl_voice_relay
- sl_voice_relay は Vivox社の SIPシステムのパケットを中継して,ファイアウォール内のPCに対して Second Lifeの音声チャットの利用を可能にします.
- sl_voice_relayの詳しい解説
コンパイル&インストール
- コンパイルには OpenSSL と zlib が必要.また場合によっては Berkeley DB(4.2)(オプション) が必要.
- configure でのオプション --enable-db はデータベースに Berkeley DB を使用する場合に指定する.
- Berkeley DB を使用しなくとも,十分早く動きます.(現バージョンではBerkeley DB を使用すると動作が遅くなります )
# zcat sl_proxy-X.Y.Z.tar.gz|tar xfv - # cd JunkBox_Lib # ./configure [--enable-db] # make # cd ../sl_proxy-X.Y.Z # ./configure [--enable-db] # make # make install
- Gentoo Linux での動作確認の報告を受けています.Gentoo Linux Install Documentation (by Uwe) Original File:README_on_gentoo
起動 & 停止例
- 起動
# /etc/init.d/sl_voice_relay start # /etc/init.d/sl_info start # /etc/init.d/sl_cache start # /etc/init.d/sl_relay start
- 利用ユーザの確認
# tail -f /var/sl_proxy/sl_info_agent.log
- 停止
# /etc/init.d/sl_relay stop # /etc/init.d/sl_cache stop # /etc/init.d/sl_info stop # /etc/init.d/sl_voice_relay stop
SL Viewer (MS Windows) の設定
- -loginuri http://FQDN:8100/cgi-bin/login.cgi オプションをつけて起動する
> SecondLife.exe -loginuri http://FQDN:8100/cgi-bin/login.cgi -set SystemLanguage ja
- FQDN はプロキシサーバの FQDN かIPアドレスを指定する.
- ショートカットのプロパティでリンク先を編集すると便利です.
備忘録
- Second Life Protocol
- 関数一覧
- プログラム変数
- プロセス間通信用 Command Packet
ライセンス
このプログラムは 非商用で使用する場合(このソフトウェアの販売[含む抱き合わせ],使用,設定に対して対価を要求しない場合)はフリーです.
大学などの教育機関やその他の公共施設での使用は基本的に自由ですが,外部の人間に対する有料の講座で使用する場合は,商用と見なします(無料の場合は問題ありません).
再配布・ライブラリの再利用(改造を含む)も自由ですが,再配布する場合は,配布されたものを完全な形で再配布してください.
ライブラリの再利用では Copyright を明記してください.
商用で使用する場合は,ご連絡をください (mailto: iseki@solar-system.tuis.ac.jp).
謝辞
このプログラムは OpenSSL を使用しています.
This product includes software developed by the OpenSSL Project for use in the OpenSSL Toolkit. (http://www.openssl.org/ )
このプログラムは zlib を使用しています.http://www.zlib.net/
また,オプションとして Berkeley DB を使用しています.
Second Life の通信プロトコルについては openmetaverse のWEBページ (http://lib.openmetaverse.org/ ) を参考にしました.
プログラムの構築には GNUの autoconf を使用しています.
プログラムのバージョン管理には Subversion を使用しています.
README_on_gentoo_1.6.1 は Uwe aka slick氏 によって作成されました.
sl_proxy関連の英語のWikiは David Gamble氏によって校正,修正または作成が行われました.
ありがとうございました.
Memo
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