概要 
- 注意: SL Viewer 2.1.1以降,テクスチャデータはHTTP(S)経由でダウンロードされるようになりました.従って,SL Viewer 2.1.1以降の Viewerを使用している場合,sl_cache は殆ど役に立たないものと思われます.
- sl_cache は sl_relay と連携して使用する,Second Life のテクスチャデータのキャッシュサーバです
- 我々の測定では,テクスチャデータが全UDPデータに閉める割合は,SIMの状態にも依存しますが,およそ最大 80%程度です
- UDPパケットのシーケンス番号等の処理は sl_cache は行いません.データを保存して,取り出すだけです.
- テクスチャデータを Viewerに送信する場合,あまり大量に送信すると Viewerと SIMの通信を妨害するようです.(画像だけ転送されて,プリムが挙がってこない)
- sl_cache は sl_proxy の一部です.
- 最新版は 1.1.0 ('09 3/2)
機能の概要 
- プロキシサーバ(sl_relay)と連携させることにより,セカンドライフのテクスチャデータをキャッシュ可能.
バグまたは改善が必要な箇所 
- キャッシュされたデータはプレーンファイルまたは Berkeley DB形式で保存されます.SQL DBには未対応.
- Berkeley DBではスピードが遅くなります.現時点ではプレーンファイルの方が高速です.
- 負荷テストが不十分.
詳細説明 
- テクスチャデータのキャッシング
- テクスチャデータベース
- サーバが2つ以上のネットワークインターフェイスを持つ場合
- キャッシュデータの削除
- ログとデバッグモード
- セキュリティ
設定ファイル 
- 設定ファイルのデフォルトは /usr/local/etc/sl_proxy/sl_cache.conf.
- sl_cache の -f オプションを指定すれば他のファイルを指定することも可能.
- 設定ファイルは,sl_cache が実効ユーザにスイッチする前に読み込むので,起動ユーザが読める必要がある.
- 設定ファイルでは一行に一項目の設定を記述する.空行,#で始まる行は読み込まれない.
起動オプション 
sl_cache [-p port_no] [-f config_file] [-u user_name] [-i interface_address] [-pid pid_file] [-l [hitrate_logfile]] [-v syslog_level] [-exp [expire_days]] [-lx [expire_logfile]] [-fdb] [-d] [--version] [--help] [-h] -p : Relay Server(sl_relay) との接続口になるポート番号.デフォルトは 8200 -f : 設定ファイルを指定.デフォルトは /usr/local/etc/sl_proxy/sl_cache.conf -u : 実効ユーザ.セキュリティ維持のため,rootユーザ以外の権限で動かす場合に指定する. -i : サーバが二つ以上のネットワークインターフェイスを持つ場合に,sl_relay側のインターフェイスのIPアドレスを指定する -pid : pid ファイル./etc/init.d/sl_cache stop などで止めたい場合に,pidを書き込むファイル. -l : キャッシュのヒット率のログファイルを作成する.続けてログファイル名をフルパスで指定可能. デフォルトは /var/sl_proxy/sl_cache_hitrate.log -v : syslog のレベル.デフォルトは LOG_INFO (7) -xpr : キャッシュデータの expire用デーモンを起動する.続けて expire時間を日単位で指定可能.デフォルトは 30日. expireデーモンは指定された時間の間アクセスの無かったデータをランダムに検索して削除する. -lx : -xpr オプションが指定されて場合は expireログを作成する.続けてログファイル名をフルパスで指定可能. デフォルトは /var/sl_proxy/sl_expire_cache.log -fdb : データベースに Berkeley DB を使用する.デフォルトは通常のファイル. -d : デバッグモード --version : Version 情報を表示する. --help, -h : ヘルプを表示する.
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最終更新: 2010-12-14 (火) 00:36:47 (JST) (5178d) by admin